nioi.jpeg

自分のにおいってわからないけど、
ふとしたときに、感じる時がある。
それは自分ではない、におい。
自分ではないものがそこにある証拠。
時にそれは、違和感であり、
とても、居心地のよいものであったり。

もらいもののにおい。
もらった瞬間に、自分のものになったはずなんだけど、数日間は元の持ち主のにおい。
ふと気づいて、嗅いでみたらもう無感覚。
自分のものになってしまった、少し寂しさ。

待ち合わせのにおい。
走ってきた人が立ち止まった瞬間に、ふわっと漂ってくるにおい。
一瞬の、喜び。
待っててよかったと思える、このにおい。

借りた本のにおい。
図書館で借りた本は、”図書館のにおい”がするから、つまらない。

ひとに借りた本。
読み終わった感動と一緒に、わたしのにおいも染み付くんだろうな。
わざと長い間、返さなかったりして、悪い子。
返した後は、なんだかいつもと違うにおいがするぞって、きづいてくれる?

化粧品のにおい。
子供のころは、お母さんの鏡台の香水が強烈に感じた。
嫌だなと思ってた。
でも風邪をひいたときに、ずっとそばにいてくれるお母さんは、うそものの香水のにおいじゃなかった。
つらいときに助けてくれる、頼りになるにおい。
それはお母さんのしるしのにおい。

一番すきなにおいは、ずっとそばにあってほしい。
不安なとき、うれしいとき、つらいとき、たのしいとき。
ああ一人じゃないんだな、って感じられるから。

もう二度と出合えないにおいもある。
大事だったのに、消えてしまったにおいもある。
賞味期限も消費期限もないのに。
においは、そういう意味でもむずかしい。

だいすきな、におい。
きっといつか全て、懐かしいなと思えるようになるんだろう。
わたしのにおいも覚えていてね。

more_btn

私は今まで多分、幸せに暮らしてきた。
その大半が、人に支えられて生きてきた。

今年に入って、やっと実感したのが、
「いちからつくる」ということ。
ううん、実は、何年か前から少しずつわかってきていること。

長所と短所は背中合わせ。
まさに当てはまる、出来上がった物体や存在の表面をひろいあつめることが得意だった。
新しいものを探す能力や適応能力も、幼い頃からたけていた。

だからこそ、気づくのが遅かったのかもしれない。
だからこそ、今からできると思う。
作り上げる人たちにたくさんあってきた。話もしてきた。
作り上げること。

私がこれから大切にしていくことは、
今の感覚アンテナを大切にすること。
自分の手で作り上げること。
技術をより磨くこと。
そばにいて見守ってくれる人を大切にすること。
友人を大切にすること。
いちから育てること。
欲張らないこと。

元々、焦りがちですぐ結果が欲しい性分だから、自分にもっともっととプレッシャーをずっとかけていた。
そのために、集める行動により必死になっていた。
けど、そうではないね。

進んでいる方向は、ぼんやりだし緩やかかもしれないけど、ちゃんと前に進んでる。
結果はいずれ出る。
他人の評価に左右されなくていいね。
自分には自分の歩き方がある。
少しずつでも前進していることを認めながら、進もう。

大人になることは、責任が増えることで、守るものが増えてくる。
きっと私は、それに備えているんだと思う。
穏やかなきもち。
少しずつその準備が出来てきた。
いちから作ってみれると思う。

more_btn

居心地良さ、のおかげで、時間が無限にあるような気になってる。

いつの間にか、現実、が生活にしみこんできている。

正しいも正しくないも、当たり前のように、繋がっている。

感度の高さと、不感の、不つりあい。

毎日と、毎日。

more_btn

調べものの途中でついつい寄り道して、立ち止まってしまった。

文献によると、チャップリンはヒトラーに大変批判的な感情を持っていたらしい。

チャップリン出演映画「独裁者」のラストシーン。

本人自らが考えた演説だそう。

いきること、人間であること、人間社会のあり方の原点を思い出させてくれるような、心に突き刺さる演説です。

映画切り出し版)英語が分かる人は、こっちの方がいいよ。でも、こっちすぐ消えそう。

more_btn

この歌の歌詞が好きです。
やたら前向きでもなく、後ろ向きなわけでもなく、現状を歌う感じがいいです。

「雨になって何分か後にいく。
今泣いて何分か後に行く。
今泣いて何分か後に言う。
今泣いて何年か後の自分。」

自分しかわからない感覚。
誰に教えられたって、自分の幸せは自分にしか感じられない。

「行けるよ。行けるよ。遠くへ行こうとしてる。
イメージしよう。イメージしよう。自分の思うほうへ。」

more_btn