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太古の昔から、
人間は焚火をしていた。

火を見つめながら、人間は何を思っていたのだろう。

そのときのわたしは、
感情だけが浮いていた。
そして、それは火の粉と一緒に暗闇の中にひとつひとつ、溶けていく。

泣いていたような気がする。
悲しいからではなくて、あったかくもあった。

温度と灯りと音。
いい訳やことばは何にも存在しない。
ただ、許されている気がした。

「火を見ている」。
ただの人間に戻った自分と、静かな時間だけがその間に流れていた。



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「瞬間映画」

毎日の暮らしの中で、切り抜いた瞬間を

ことばと映像と音で味付けします。


日常の中に隠れている、非現実。

現実のなかに、こころが感じられる瞬間。


彩りを忘れずに生きていきたいのです。

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まっすぐ前を見つめたままのわたしに、
そのベース音は、突然届いた。


飾りのない、
まるで覚えたてのような音符たちが、
その風景になじむ。


アイスクリームが溶けた。


いつかどこかの昔に置いてきたレコードのような。


わたしにだけ聴こえた、

忘れかけていた響き。


左耳が、あつい。


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「瞬間映画」

毎日の暮らしの中で、切り抜いた瞬間を

ことばと映像と音楽で味付けします。


日常の中に隠れている、非現実。

現実のなかに、こころが感じられる瞬間。


彩りを忘れずに生きていきたいのです。

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