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「子ども建築塾」めもめも

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【WSの内容】

「みんなに、星、山、波、虹、火のような家(自然のようないえ)をつくってほしいんです」

(要素)
・まちに出かけてまちを観察する(観察)
・まちと共存する人工物の敷地や機能を考える(協力)
・趣向を凝らして設計する(工夫)


1、言葉であらわしてみる
ふせんに書き出す
2、自然のようないえを描く
言葉のイメージをもとに描いてみる

②みにいく
東京・谷中にある「二重螺旋の家」大西真貴さんと百田有希さん

③考える
内と外の繋がり「窓」

しくみ
竹で構造をつくる仕組み

④まちをしる
まちを探検する

・歴史
火薬製造所→海軍技術研究所→防衛省施設
ビール工場→ガーデンプレイスとウェスティンホテル
(why )
湧き水が豊富で、程よく傾斜がある立地。水車を回して火薬を作るのにちょうどよかった。ビールの製造にも湧き水は欠かせないものだったので、火薬製造所とビール工場の両方ができた。

⑤イメージして模型をつくってみる!
まちのどこに、作りたい建築を建てたいかも合わせてイメージ

⑥発表。伝える。


「具体的に考えて、つくることの大切さ」伊東豊雄さん

【教育】
・シュタイナー教育
・レッジョ・エミリアの幼児教育
×大人はすべてを知っていて、子どもに教える

○子どもは既にいろいろなことを知っており、大人がそれを学ぶ

メルヘンやファンタジーといった表現を使って、子どもの感性や想像力を絵や言葉、ダンスなどで表現する教育。
おとなは、こどもに学ぶ。

【空間】
内側と外側が発揮ししすぎるとつまらない。「渡る世間は壁ばかり」
縁側とか、内側なのか外側なのか分からない、曖昧な場所が大切。楽しい。

環境って不思議なもので、閉じた部屋をつくればつくるほど、音漏れが気になる。
最初からオープンで外部みたいな環境を作っておけば、体のほうが先に場になじんで適応できるようになる。

【自分を驚かす】
運動は、動いたあとに自分がびっくりするということがある。予想の範囲を超えられる状態を作り出す必要がある。意志と反して、場所や外部から受けた影響によって自分を変化させながら場所をかえていくもの。余白の豊かさを大切にする。

”いい感じ”という動物的な感覚を無意識のうちに体得する。

今の建築には、自分の感受性を働かせる余裕がないから、つまらない。介護施設が全てバリアフリーなのは逆によくないのではないか?

マニュアルはいらないけど、メソッドは必要。

【ロンシャンの礼拝堂の窓と建築家ル・コルビュジエ、どちらが先?】
ル・コルビュジエの建築物だという知識より先に、”この窓、光がいろんな色でたくさん入ってきて楽しい”というところから 窓を学んだらいいのではないか?たのしいイマジネーションが膨らむ。
まず子どもたちが身の回りにあるもののイメージから始める。

【コミュニティ、社会について】
「客観的で抽象的な社会性ではなくて、もっと自分本位の、完成ありきの社会が生まれるといいと思うんです」
コンセプトや概念を学ぶだけではなく、どう現実に成立させていくか、もしくは、なぜ実際に実現していないのかについて考えなければいけない。

【教科の組合せ・課外授業】
図工×社会科の混ざった建築の授業
「建築教育が、ピアノやそろばん教室くらいの位置づけになって欲しいと思う」

ーーー「子ども建築塾」伊東豊雄著 LIXIL出版


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